予算カットの標的

IT技術は私たちの生活に欠かせないものでもあり、また社会でも不可欠なものです。
しかし、企業単位の話になると予算カットの標的にされやすいのも、またIT技術です。
IT技術が私達にもたらしてくれているものはたくさんあり、なくてはならないのですがいかんせん目に見えないものなので、理解し難いというのは確かです。

特に、IT技術にあまり慣れていない世代からすると、どんなに現場がこれ以上低費用には抑えられないといっても、無駄があるようにみえてしまうのです。しかし、日本のITに投じるコストはアメリカなど海外と比較しても、高いものではありません。

たとえば、ひとつのプロジェクトに投じるお金も、日本であれば1000万円~2000万円投じれば高いと言われるくらいなのに、アメリカは平気で億単位でお金を使います。
しかも、そのプロジェクトを遂行するのは社員数十人程度しかいない企業でも、そのくらいは投じてくれるのです。
それは、IT技術や企業の社会的評価がとても高いからです。

日本はまだまだ遅れており、社会的評価もそれほど高くはありません。IT業界の給料も、一般企業と比較すれば高くはありますが、それでもまだまだ認められていない、認識されていないというのが現状です。

また、そのイメージのおかげで、若い世代もIT業界に入りたがらないという風潮もあります。しかし、IT技術の進歩は国の進歩となるように、これからはIT技術や業界を大事にしなければいけない時代に突入したのだと認識する必要があると思います。